靴職人への旅路

うりゃすぃまゃ  2005年3月13日(Sun)

No.135 --


 勿論断定なんて出来ないのだけれど、なんとなく自分の中で変化が起きているような気がします。

 あれほど飛び出したいと思っていた地元の良さや、懐かしい友人と会ったときに感じる気持ち、家族と一緒にいる時間、街をスタスタと歩く人達、楽しそうに笑っている学生、愛犬の足のニオイ。

 それらは日本を出る前に感じていたものとは、ちょっとだけ異質なものへと変化しているようです。

 どう表現するのが最適なのかはよくわからないけれど、そのなんというか 『あらゆることに対して、とてもフレンドリーな気持ち』 になっているのです。
 その理由として考えられるのが、どうやら自分の中で 「どうでもいいこと」 と 「どうでもよくないこと」 の基準がある程度出来あがってきているようで、以前ならイライラしたり、怖くなったり、不安になったりしていたことに対して 「うんうん、まぁいいんじゃないの」 と思えるようになっているし、これは頑張っちゃおうと思うものに対しては 「はいはい、焦らずにじっくりいきましょうや」 と考えられるようになったと思います。

 えぇ、僕の基準から言わせてもらえば、今の僕はとても人生を楽しめています。
 すでに使い古された感のある 『充実している』 というものとは違い、毎日を弱い放埓に近い感情、つまり謳歌出来ているのではないのかと思うのです。
 その理由を考えてみたら、以前の僕が思っていたような 『目的の無い人生はつまらない』 といった、可笑しな焦りを伴う強迫観念は僕の中から消え去っていて、その為なのか、周りの状況をゆっくりと眺められることによって、なんだか少しだけ優しくなれたように思うのです。


 えぇ、そうです。ちょっとダーヤマさん。あなたちょっとは成長したんじゃないの?



 そう調子こいてました。



 もう解るしょ? 当然、それは間違いでした。


 こんな僕にも友人がいて、久々に会って話しをしていると、細かな場面で 「あらやだ」 と思うことがよく起こります。みんな昔からこうだったっけ? と。


 そう、なんかね、みんなとても優しいのよ。


 彼らの接し方が変わったような気がするし、僕の感じ方も変わったような気もするのだけれど、僕の周りにはとにかく 『この人良いなー』 と思える人が溢れていることに気が付き、オイオイオイ、日本人ってこんなに紳士だったのかよと、軽い感動を覚える毎日なのです。本当に。
 日本に帰って、全然知らない可愛い女の子がテレビに出ていたり、今まで頻繁にテレビに出ていた人が姿を消していたりして、浦島太郎の気持ちが解るんじゃない? とたまに言われるのだけれど、そんなテレビの中という繋がりの無い薄っぺらなものではなく、とにかく僕の周りにいる人達への感情の変化に一番驚きました。
 もしかすると、たった三カ国しか訪れていないけれど、その国々の国民性といったものを自然と意識していた日々の積み重ねが、今になってやっと開花したのかもしれません。ヨーロッパ人は日本人に対し、「『NO』と言えない人種だけれど、基本的には礼儀正しくて親切だ」 と思っているのを聞かされていたけれど、彼らの持つその考えは間違いではないなと思えるのです。
 テレビやインターネットでは、小さな子供が刺された事件や、なんだかよくわからないけれどおかしな凶悪犯罪なども多く報道されています。でも 『ごく普通の』 つまり、大多数の日本人は僕が勝手に悲観視していたような人種ではなく、しっかりとしたモラルのある人達なんだなと (偉そうだけれど) 思えたのです。



 …。



 このHPを最初から読んでいる人なら、この先僕が何を言いたいのか察しは付くんじゃない?



 どうさ?



 えぇ、そうです。


 僕が世界で一番好きな国は日本です。 バンザイ、日本。だって、俺、日本人だもん。



 フジヤマ


 ゲイシャ


 サムライ


 チンチン(←語呂合わせ)



 やけにしんみりとしながら 『いやぁ、日本人に生まれてきて良かったなー』 と思えた、貴重な夜の更新でした。




 あぁちなみに、『ヨン様』って人は全然格好良くないと思います。老けたハリー・ポッターみたいじゃない?



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