靴職人への旅路

食欲の秋  2004年12月4日(Sat)

食欲の秋
No.66 --


 マーコスに出会ってからというもの、僕の健康状態はぐっと向上した。

 それまでは、もう食べるのが面倒になって一日に食べる物なんてコーラ2本とパンを2つとかだった為に、唇の周りが赤くなり、肌におかしな吹き出物まで出る始末だった。

 しかし、彼のバックパックの中にはいつもバターとチーズ、時には栗やリンゴが入っていて、僕は時々それらを分けてもらえるようになった。

 山の中の小道で、休憩の為に二人で煙草を吸っていると、僕らはいつの間にか黙々とその辺にある栗を拾い、皮を剥いてガリガリと食べるようになった。最初は生の栗に抵抗があったけれど、しばらく食べていると別に何とも思わなくなり、最近は結構美味いとまで思うようになってきている(←乞食)

 他にも、リンゴが落ちていたら『これは八百屋で買いました』
 バターの塊をクチャクチャ食べて『原料はチーズと変わりません』
 カビの生えかかったチーズを食べたら『これは未完成のブルーチーズ』

 そんな風に思いながら食べていると、人間って結構強く出来てるものなんだなと、時々思うことがあります。


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