しあわせってなに?
聞こえることよりも波乗りを選んだ、プロボディボーダー甲地由美恵の強くて優しい言葉。
虹を見上げて
著:甲地由美恵
発行/発売:サンクチュアリ出版
定価:1260円(税込)
ISBN:978-4-86113-910-9
2007年9月15日発売予定
しあわせってなに?
「どんなにつらいことがあったとしても、止まない雨がないように、いつかきっと虹が出るから。」
聞こえることよりも波乗りを選んだ、プロボディボーダー甲地由美恵の強くて優しい言葉。
今までのライフストーリー、支えてくれた家族の話、海や自然が教えてくれたこと、しあわせ、そして夢について…。
(〜本編「まえがき」より〜)
私は2歳のころ、感音声難聴*という病にかかり、補聴器を使ってもわずかな音しか聞きとれない。
「積極的で外交的」今ではそんなふうに言われることも多いけれど、幼いころは耳が聞こえないことで、つらい思いもたくさんした。
悲しくて、どうしようもないときは、いつも大きな樹の下に座って本を読んでいた。
根っこのくぼみにすっぽりと座りこむと、まるで樹が私を外の世界から守ってくれているようだった。
かすかに風にそよぐ枝葉。
木々の間からこぼれる優しい太陽の光。
あまりの心地よさに、気づけばうたた寝していた。
「好きなだけここにいなさい。いつも見ているから」 樹がそういっているような安心感。
言葉は交わせないけれど、私は自然が発するメッセージを信じている。
自然への想いは、波乗りと出逢ってさらに強くなった。
ハワイの自然と出逢い、自然により感謝するようになった。
今、私ができること。
海からのメッセージを伝えたい。
自然を感じ、そこから教わったことを、多くの人に伝えて生きていきたい。
どうか、優しい気持ちが世界中の人にふり注ぎますように…
甲地由美恵 (プロフィール写真)
1973年10月4日、千葉に生まれる。2歳で「感音声難聴」にかかる。18歳でボディボードと出会う。初の世界大会参戦で、当時日本人として最高の9位入賞という快挙を成し遂げる。現在、世界ランキング11位(日本人3位)