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サンクチュアリ出版スタッフの日記です

夏を無理やり充実させようと 焦っていた人

 
編集部の橋本ケイスケです。

先日、
大学時代の友人から当然
「カヤックで早朝に沖釣りに行こう。ヨメを紹介するから」
という連絡がきました。
おれはカヤックに乗ったことないし、
沖釣りもしたことないし。
なんなら、彼の奥さんに会ったこともないので、
恐る恐る「そんなに詰め込んじゃって大丈夫かな?」と聞けば、
「大丈夫。ぜんぶ可能」とマッチョな返事。
ああそうか。
彼の奥さんは秋に出産を控えてるつってたから、
自由に行動できる今のうちに、
いろいろやっておきたい系のやつだな、と思い、
誘いを受けましたが、
「早朝じゃなきゃダメ?」
「ダメ。昼は、波が高くなって厳しい」という。
おれ、
そういうのよく知らなったんですが、
海って、朝と夕方はおだやかだけど、
お昼になると波が高くなるものなんですね。

でも、
彼の住まいは海から100キロ以上離れたところだし、
遅刻グセのある人だったので、
早朝はさすがに厳しいんじゃないかーと思っていたら、
案の定、大遅刻しやがりまして、
到着したのはなんだかんだお昼前になってしまい、
海上は風がびゅんびゅん吹いていました。

そこへ
2人乗りのカヤックを浮かべて、
中年男2人でこぎだせば、
想像以上にアップダウンする波。
ヘッドバンキングさせながら
必死にオールをこいで
ときどき
がらの悪いジェットスキーが波を削り取って
余波を受けて転覆しそうになるたびに
自分が笹舟にでもなったような心細さを感じました。

ある程度沖に出たら
友人はアンカーを下ろし、
釣り竿を1本よこします。
釣りどころではないよと思いました。
正直いって引き返したいですよと。
でも今日のために仕掛けを入念に準備してきた彼は、
意地でも釣ってやるという気迫を漂わせていたので、
仕方なく釣りをするふりをしました。
釣れませんでした。
波が怖くて、釣り人としての姿勢を保てませんでした。
ずいぶん釣れない時間を過ごしました。
何度も波をかぶりました。
腰が痛くて尻の位置を変えるたびに滑り落ちそうになりました。
波浪注意報が出ました。
もう無理だ
そう思った矢先、
数メートル先でウインドサーフィンが盛大にひっくり返り、
そこへ救命ボートが急行しているのをみかけて、
友人は「戻ろう」と言いました。

知らないうちにけっこう沖に出ていたようで、
浜辺に戻れる体力はぎりぎり。
あーもうダメかも、と思ったタイミングで、座礁。
なかばパニック状態でもがいて、あばれて、呪詛の言葉を吐いて、
なんとか脱出できましたが、
浜辺に着いた時にはもはや廃人。
そこへ
「なにが釣れましたぁ?」
と声をかけてきた水着姿の若い女性たち。
おれは苦笑いして首を振るしかありませんでしたが
友人は

「今日は、釣らなかった」

と答えていました。

あっという間に感じましたが、
海に出て
なんだかんだ5時間くらい。

その間、ずーっと近隣の駅で待っていてくれた
彼の奥さんに、
はじめまして3人でお茶でもどうですかと誘ったら、
「お茶はさんざん飲んでたのでいいです」
と断られたのです。
 
2017,07,27, Thursday| 11:55 AM スタッフ日記

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