雨宮処凛(著) すごい生き方 公式ページ

本の紹介

元リストカッターの雨宮処凜が
いま生きづらい人に、新しい生き方をしめす1冊。


「すごい生き方」
著:雨宮処凛
絶賛発売中!

定価:1300円+税
発行・発売/サンクチュアリ出版

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自殺した兄とうつ病の姉と父の介護
「マガジン9条」というサイトでインタビューして頂きました。
 よかったら是非、御覧下さい。
http://www.magazine9.jp/index1.html

 それでは、今日の相談です。
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家族の事についてどうすれば良いかもう分からなくなり、
生きている事に疲れを感じるようになりました。

私の家族構成は父母、姉、兄、私の5人家族でした。姉は8才、兄は7才の年の差があります。
私が14才の時に、兄が自殺未遂を上京先で起こし、家に帰って来て引きこもりになりました。私が幼かったのもあり、何故兄が帰ってきているのか、両親に知らされていませんでした。そして、兄からの暴力の日々が始まりました。

夜半から、朝方まで母に対し「お前がこう育てたからオレはこうなった」と罵り母は半狂乱になり家を出て行って死ぬと叫ぶのを私と父で止めたり、
家族でテレビを見ている時に突然納屋からハンマーを持ち出しテレビをぶっ壊して火花が散ったこともありました。
自殺未遂を繰り返し家中の包丁を隠して料理ができなくなった事もあります。
夜中に車の排気ガスを車内に入れている所を止めた事もあります。
毎日木刀を持って寝る日々でした。襲い掛かってきても跳ね返せるように。
首を絞められて近所のおばさんに助けてもらった事もあります。
暴れ出して裸足で2キロ先の祖母の家へ逃げたことも数回あります。

そして、私が16才になった時に、父が脳内出血により半身不随、記憶障害が起こり介護の日々が始まりました。
そのころさすがの兄も暴力が収まり、家族皆で頑張って行こうと父の世話をしました。姉も関西から戻りました。

しかし、姉は高校時代からうつ病を持っていたらしく、帰ってきてからは引きこもってしまい私に暴力を、母には暴言を吐くようになり家族がまた混沌としはじめてしまいました。

姉と兄の相性がすごぶる悪くお互いに罵り合い、私は二人のサンドバック状態。
そして父の介護、母の相談相手。ここで私がグレでもしたら、母は死んでしまうと思い私は精神を保とうと必死でした。お金も迷惑をかけまいと必死にバイトをしました。学校も休みがちでしたが頑張って行きました。

そして、とある美大に進学でき、やっと家族から解放されると思い関西に進学しました。
兄や姉からは、「お前は逃げるつもりか」「家を捨てるんだ」「お前は要領がいいからな」と文句を言われ続けました。
関西でも親に負担はかけまいと、学校に通いながら毎日バイトをこなし、寝る時間もないくらいでした。体重も15キロも減りました。
これは嬉しかったですが(笑)

2004年に兄がとうとう自殺してしまいました。
もう最後は人間の姿ではなかったそうです。暴力も警察沙汰になり、抗うつ剤を飲み過ぎてうんこもおしっこも垂れ流しだったそうです。

私はその時関西にまだいたのですが、兄の死を知った瞬間からもう精神のバランスが取れなくなり、うつ病になり、大学も辞めて今現在実家に戻って静養しています。
姉にはまだ当たられます。働けと言われます。少しでも口答えをすると暴力はさすがになくなりましたが、「お前は頭がおかしい」と言われます。
自分がうつ病になり、兄や姉の苦しみは十分分かりました。
両方ともとても繊細な心の持ち主で、外界からの苦しみを肌で感じてしまうようでした。

でもここ10年近く、耐え抜いて、母の夫役、母親役、家族の大黒柱になろうと(なんでか知りませんが、大黒柱になって家族を養おうと思っていました(笑))過ごして来た日々は何だったんだろう…?と。

もういいかな…と思います。そして、初めてもう死にたいわぁと思う様になりました。
家を捨てるまではいかなくとも、もう出て行こうと思っています。
しかし、一度関西に戻った時に、パニックになり、酒を一瓶開けて急性アルコール中毒になり、死にかけたので、今家を出たら私は死ぬんではないか…と不安もあります。
家族皆死んでくれないかなと思う事もしばしば有ります(苦笑)
でも、大事な家族なので、幸せになって欲しいのですが…
となんだか正直言うと、このままでは、犯罪でもおかしてしまうんではなかろうか?と自分の精神の不安定さが恐ろしいです。

22歳 女性 フリーター
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 まず、ここまで耐え抜いて生きてきた相談者さんを讃えたいと思います!
 本当にすごい! あなたに「すごい生き方」の称号を与えましょう!!
 でも、本当にここまで現世でカルマを落とせることって絶対ないですよ。最悪な経験こそ、最高のカルマ落としなんですよね。たぶん来世では解脱してしまうんじゃないでしょうか??
 でも、ここまでいろいろな経験をすると、逆にもう怖いものってなくないですか?
 私自身の経験で言えば、嫌な経験をたくさんしてきたからこそ、そこで何度も死にかけたからこそ、今あまり怖いものってないんですよね。それがすごく、今になってよかったなと思います。だからなんでもできるというか。
 ここまでの経験をできるということは、ある意味もう「選ばれた人間」なので、今までの経験を最大限生かして欲しいと思います。
 私自身もいろいろ最悪な経験をしてますが、今はその経験こそが文章を書くという仕事に結びついています。
 何がプラスになるか本当にわからないですよ。でもマイナスをプラスにできるのは自分自身しかいないので、私自身も端から見たらマイナスだらけですがそれを無理矢理プラスにしているので、どうかこれまでの経験を生かして欲しいと思います。
 本当に、22歳でここまで到達できるのはある意味才能ですよ。
 で、家族のことですが、家族の犠牲になることはないですよ、全然。もう家族の犠牲になりたくてなりたくて仕方なくてそれが純粋な本人の欲望としてそうならいいですが、そうじゃないとあとあと、絶対ブチ切れると思います。今まで耐え抜いてきたのはなんだったのか・・・と思う気持ち、とてもわかりますが、もうここで家族とは一線を置いた方がいいのではないでしょうか。というか私が今その状況ならまず家族を捨てます。自分も共倒れしちゃうだろうから。時には捨てることが、あとあといい結果になることもあると思います。というよりも、やっぱり自分を一番に考えたいので。
 犯罪でもおかしてしまうんでは、という気持ちは、私もとってもありました。あれ、怖いんですよね。でも、昨日のブログにも書いたAKIRAさんのこの言葉で、私はかなり即戦力な犯罪者予備軍から脱出できました。「だって優れた犯罪は違法芸術、そして優れた芸術は合法犯罪なんだから」。
 別に芸術じゃなくても全然いいんです。自分なりの「合法犯罪」を、時間はかかるでしょうが見つけて下さいっ!!


| 人生相談 | 05:15 PM | trackback (4) |
生きづらさ上等! 「すごい生き方」出版記念暴動大宴会!
 なんと本日、「すごい生き方」重版が決まりました!
 読んでくれた皆さん、本当にありがとうございます!!
 そしてこの本が、今人生に迷っていたり、生きづらさを感じていたり、リストカットしていたり疎外感を感じている人たちのもっともっと多くに届くことを願ってやみません。
 私自身、自分が一番苦しい時、救ってくれたのは精神論ももちろんありますが、「情報」でした。感想メールなどを見ると、この本を実用的に使ってくれている方も多いようで、本当に嬉しいです。この本が、精神的に停滞したり、困ったことがあっり、死にたくなった時なんかの助けになれば本当に書いた甲斐がある、というものです。

 ということで、「すごい生き方」出版記念暴動大宴会を開催しますっ!
 皆さんぜひ、万難を排して駆け付けて下さい!!
 このイベントに来れば、なんだかよくわからないけど「治る」「生きやすくなる」「いろんな悩みがどうでもよくなる」「意味もなく元気になる」こと請け合いです。というか保証します!!
 以下、イベントの詳細です。

雨宮処凛のわくわくお楽しみ会 VOL.1
 生きづらさ上等! 「すごい生き方」出版記念暴動大宴会!!

出演・雨宮処凛(作家)、AKIRA(作家、ONSENSボーカル)、月乃光司(「こわれ者の祭典」代表)、土屋豊(映画監督)、今一生(ライター)、他、大物飛び入りゲストがあるかも。
3月27日(月) 18:30 オープン 19:30 スタート
会場 新宿ロフトプラスワン
新宿区歌舞伎町1-14-7林ビルB2 TEL 03-3205-6864
入場料 1500円(飲食別) 

元リストカッターで戦場好きの作家・雨宮処凛の集大成「すごい生き方」(サンクチュアリ出版)出版を記念して、雨宮の命の恩人たちと生きづらさに効く数々を語り明かす夕べ。なんと世界放浪天才アーティストで元ジャンキー・AKIRA氏のライヴ、そして元アル中でひきこもり・月乃氏の詩の絶叫もあり!! 雨宮を発掘した「新しい神様」監督・土屋豊氏によるお宝映像上映や、『「死ぬ自由」という名の救い/ネット心中と精神科医』(河出書房)を出版した今一生氏と盛り沢山トークも。善悪の彼岸をとうに超えた人達による人間賛歌の宴。

 どうですか? なんだかよくわからないけど楽しそうでしょ? 元リストカッターに元ジャンキーに元アル中が集って人間賛歌ですよ! しかもみんな過去に辛い経験がありながら、それを糧に、ネタにして、ものすごーく魅力的な生き方をしてる人たちですっ!
 特にAKIRAさんの話はぜひ、今、生きづらい人に聞いて欲しいんです。いつもいつも、そう思っていて、今回この機会を作れて本当に嬉しいです。なぜなら、私自身がAKIRAさんに命を救われまくっているからです。といっても別にAKIRAさんは救急救命活動をしているわけでもなんでもなく、作家でありアーティストでありミュージシャンであり、その他数え切れないほどいろいろな活動をしている人です。アンダーグラウンドのカリスマであり、世界中を放浪&ヒッチハイクしていた人でもあり、ニューヨークにいた頃にはアンディー・ウォーホルに奨学金をもらっていたという天才アーティストでもあり、スカトロアーティストでもあり、元ジャンキーでもあるAKIRAさんは、あまりにもワールドワイドな視点を持っていて、地球レベルではなく宇宙レベルの思考回路を持ち、成層圏をあっさり突き抜けるほどスケールのデカい人です。
 AKIRAさんに会ったのは、私が21歳頃のことでした。あるアングラ系イベントに行った時、注射器で自分の血を抜いてそれで書道していたのがAKIRAさんでした。その時AKIRAさんの歌った「明るい未来」という曲はたぶん一生忘れられません。この辺のことは「生き地獄天国」に詳しく書いてあるので参照して頂きたいのですが、当時のAKIRAさんは海外放浪から帰国したばかりで自分の年齢も知らないという素敵ぶりでした。今はもう、四十代なかばくらいなのかなぁ? でもこの前イベントに出て欲しくて電話をすると、所持金が最近58円になったことを当たり前のように話していて、その変わらなさに本当に嬉しくなりました。そう、四十代で所持金58円でも、何の問題もないんですよ! 本当に。つーかそういう方が人生は楽しい、ということを教えてくれた人がまさにAKIRAさんでした。
 AKIRAさんは本もいっぱい出版しています。特に処女作「COTTON100% 狂人の旅」は私の人生を間違いなく大きく変えた一冊です。二十代の頃のAKIRAさんがニューヨークから25ドルだけ持って大陸をヒッチハイクで横断するという自伝小説。野宿し、物乞いし、泥棒し、ホームレスのシェルターを渡り歩きながらのどん底の旅。この本のメッセージである「逃げろ! 逃げろ! 逃げろ! そして旅立て! 」「落ちろ! 落ちろ! 落ちろ! そして目覚めろ! 」の精神はまさに「すごい生き方」に、そして私の人生にそのまま受け継がれています。
 他にも「アジアに落ちる」「アジアントランス」「神の肉」「風の子レラ」などノンフィクションや小説、エッセイもたくさん出版しています。
 AKIRAさんの本を読んで予習してくると、もっともっとイベントが楽しくなるかもしれません。ちなみにAKIRAさんのサイトは以下です。ブログもやっているのでぜひ見て下さいね。
http://www.akiramania.com/index.html


| 「すごい生き方」 | 08:07 PM | trackback (1) |
学校に爆弾をしかけたい
 本日は、15歳の少年からの相談です。
 なんだか甘酸っぱいというかほろ苦いというか、そんな気持ちを思い出します。
 といってもまったく恋愛系のそれではないのですが。

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相談なのですが、最近、真剣に学校を全共斗のときのようにぶっ壊して革命の全学ストを起こしたいです。
雨宮さんのことばをお借りするなら、今すぐ犯罪者予備軍になりそうです。
これはやはり、学校に爆弾をしかけていいのでしょうか??
このもやもやの解消法があったらおしえてください。

15歳 男性 高校生

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 いいですねえ! その心意気、素晴らしいと思います。
 全共斗! 革命! 全学スト! その言葉を聞くだけで、全身がカッと熱くなります。
 本当に闘うべき敵が見えない現在、そして闘うべき敵がいるとしても行動に移さない若者が多い現在、そんな気持ちを抱える人は非常に貴重な存在だと思います。
 私もそんな爆発物系の青春を送っていたので、その気持ち、痛いほどわかりますよ。
「これはやはり、学校に爆弾をしかけていいのでしょうか??」という、何が「やはり」なのかさっぱりわからない短絡的な積極性も素晴らしいと思います。
 爆弾、作りたかったな・・・。そしてその爆弾、しかけたかったな・・・。
 でも、「爆弾」というのは象徴であって、結局は相談にもあるような「心のもやもや」が一番大きなものなんでしょう。
 そんな「心の不発弾」を抱えて、私も悩み、苦しみ、そしてそれを華々しく爆発させるため、本当に様々なことをやりました。
 リストカットをしたり、バンドの追っかけをしたり家出したり、人形を作ったり、様々なイベントを主催したり、右翼団体に入ったり、パンクバンドを結成したり、いろいろな国に行ったり・・・。今の「文章を書く」という行為ももちろん火薬てんこ盛りです。
 そう、爆弾を作る代わりに、心の爆弾を爆発させるためにしていることなのです、すべて。
 その中にはもうどうしようもないくらいの不発弾もあれば、少しは破壊力があったかな、と思うような爆弾もありました。
 そんなふうにしてきて思うのは、本物の爆弾の効果はわかりきっているけれど、心のもやもやをなんらかの形で昇華させれば、本物の爆弾以上のことができることもある、ということでしょうか。それは同志をたくさん手に入れることかもしれないし、誰かの中のくだらないものに縛られている部分を破壊することかもしれないし、その人や自分の人生を大きく変えることかもしれないし。
 爆弾を作るもよし、バリケード封鎖をするもよし、革命家を志すもよし、文学するもよし、バンドを組むもよし、心のもやもやを解消できることになんでも手をつければいいと思います。そのもやもやはいつかきっと宝物になると思います。
 でも結局、爆発物系の青春を送っていた頃って、一番ふっ飛ばしたかったのは自分自身だったんだよなぁ・・・。
 ちなみに爆発物取締法では、爆発物使用は「死刑又は無期若しくは7年以上の懲役」と重くなっております。私の長年の知人に個人で破防法を適用されたという元赤軍派議長の塩見孝也さんという方がいますが、やっぱ獄中20年とか、厳しいですよ。できれば合法で、心の爆弾を爆発させましょう。



| 人生相談 | 05:48 PM | trackback (0) |
イベントのお知らせ
 イベントの告知です。
 2月23日、ネイキッドロフトにて、「こわれ者の祭典」のアイコちゃんのソロライヴがあり、私もゲスト出演します。司会は「こわれ者の祭典」の月乃光司さん。
 午後6:30開場、午後7:00開演です。前売り1300円、当日1600円。
 新宿ネイキッドロフトのサイトは
 http://www.loft-prj.co.jp/naked/
 行き方などはこちらへ。
 ライヴの詳細については
 http://www6.ocn.ne.jp/~denki/
 で御覧下さい。
 アイコちゃんの歌はすごくキレイで、また詩の朗読もとってももってかれるので、ぜひぜひ皆さん、この機会にアイコちゃんワールドを堪能して下さいね。また、この前の「こわれ者の祭典」に来たかったけれど来られなかったという方々も、ぜひ。月乃さんのパフォーマンスもあるみたいです。
 ちなみにアイコちゃんは、「幼少期からおかしな妄想や癖に悩まされ、意味のない決まり事に縛られる毎日を送る。高校時代にはそのストレスで体調を崩し、胃カメラの検査まで受けたが異常なし、その後、強迫観念と過大妄想に悩まされながら表現活動の世界に逃げ込む。不安が始まった時の逃避得意技は、九九を延々と数え続ける事。作詞作曲&歌、朗読、写真、短歌、空間製作、web、などたくさんの表現手段を模索し個展やイベントを重ね、地元マスコミだけでなく、日本テレビ『Dの嵐』フジテレビ『スーパーニュース』などで活動が取り上げられて注目を集める」というすごい人です。
 23日、御会いできるととっても嬉しいです。気軽にガンガン話しかけて下さいね。その辺を徘徊していますので。あ、ちょうどいい機会だから、大久保のドンキホーテで猫トイレの砂を買おう。



| 「すごい生き方」 | 09:15 PM | trackback (0) |
いじめをしたことへの後悔
 更新が遅くなってしまってごめんなさい。
 小説のゲラが出て、読むだけで一週間近くかかってしまい・・・。
 と、言い訳ですね。
 本日の相談は、なかなかシビアな問題です。
 でも、程度の差はあれ、みんな絶対に経験があるはずです。

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雨宮さんに相談のメールを送ることを、私は何度も躊躇いました。
それは、僕の相談の内容が、雨宮さんに嫌がられると思ったからです。
しかし、私にはこの相談をできる友人、知人がいませんでしたから、嫌われるのを覚悟で送ることを決めました。
その相談の内容とは、私が小学生の時にしたいじめのことです。
私は小学生の頃、よく名前のことでからかわれたりしていました。
今思えばたいしたことではないのかもしれないけれど、名前をからかわれるのがとても辛く、弱気だったため言い返すこともできませんでした。
私がいじめたのは、私の名前を毎日からかってきた男の子でした。
それからいろいろとあり、彼と私の立場が入れ替わりました。彼がクラスの不良っぽい存在の男子生徒に嫌味を言い、その男子生徒を怒らせてしまったのです。
その日以来、彼はクラスのみんなに嫌われるようになり、私は今までの鬱憤をはらすようにいじめてしまいました。
自分がどんどん悪いやつになっていくのがわかりました。昔自分が嫌な思いをしたにもかかわらず、そのことを省みようともせずに、いじめを続けてしまいました。
いじめを続けていくうちに、クラスから私を非難する声が出てきました。自分がどんどんクラスのみんなに嫌がられているのがわかりました。話がすこしそれます、すみません。実はこのいじめをやめた日、その周辺のことを思い出せません。ずっとしまいこんで、この頃のことを考えることから逃げてきました。なぜ考えようとしたかと言うと、雨宮さんのブログを見たのがきっかけです。自分がしてしまった重大さに改めて気づきました。雨宮さんの言うとおり、私ははやく死ねばいいと思います。人と話して笑っているときなんか、自分を殺したくて仕方がありません。どれだけ悩んでも、このことに解決方法なんて無いのだと思います。一生反省し続けるしかないのだと思います。
 中学生になりました。彼とは、彼の共通の友人と話している時などに、たまに会うことがありました。私は内心ビクビクしていました。しかし、彼は私に気を使っているのか、かなりやさしく接してくれたような気がします。私はその場を苦笑いでやりすごしていたと思います。そのとき、彼は相当つらかったのだろうなあといたたまれない気持ちになりました。
 高校生になりました。彼とは違う高校に入ったのですが、彼に対する申し訳ない気持ちはますます強くなっていきました。私は運動部に入ったのですが、そこで同級生の部員から、顔が中国人に似ている、声が変などと冗談半分でからかわれるようになりました。
私が怒ると、怒り方をまた笑いものにされ、とても辛かったです。その後遺症か、私は人に言い返すということができなくなりました。しかし、これも全て小学生の時にしたいじめに対する因果応報だと、自分で納得しました。高校3年間では全く足りないのだとは思います。しかし、兎に角この3年間をひたすら償いにかけようと決意しました。
毎日、からかわれても我慢し部活に行き続けていました。からかいは、2年の終わり頃には、終わりはしませんでしたが、次第に弱くなっていきました。しかし、こんなことで何もかわっていないのだと気づきました。私は何の意味もない3年間だったと思います。大学生になっても、社会人になっても、どんなことがあっても、悔やみきれないことをしたと思います。改めてこのすごい生き方ブログで痛感させられました。
 最初にも書きましたが、雨宮さんにこういうメールを送ることを何度も躊躇いました。
本当に自分勝手なことだと思っています。しかし、どうしても雨宮さんに聞いてもらいたかったんです。雨宮さんになら話せると思ったんです。
 最後に、雨宮さんの著書を一度も読んだことがありません。こんな私も「生き地獄天国」を読んでもいいでしょうか。

19歳 男性大学生
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「生き地獄天国」、読んで全然いいです。というか是非「生き地獄天国」も「すごい生き方」も読んで下さい。
 辛い経験を告白してくれて、ありがとうございます。
 とっても後悔しているのが伝わってきて、苦しくなりました。
 私自身、自分がイジメられた経験をしつこく書いていますが、そんな私自身もまったくもって清廉潔白なんかではありません。自分がイジメられるのが怖くて、イジメに加わってしまったこともあります。そのことを思うと、本当に自分など今すぐ死んだ方がいいと思います。結局、私がイジメについてしつこくしつこく書くのは、それを忘れてはいけないと思っているからなのかもしれません。自分が最低な人間だから、これ以上最低にならないようにいじめについて言い続けているというか。また、いじめについて書くことで、そういった罪の意識から逃れようとしている部分もあると思います。そしてもうひとつ、いじめた方にも後々まで残る苦しみがあるということを言いたい、というのもありますね。
 例えば、自分がいじめた相手に自殺されてしまったら、普通の神経の持ち主であればたぶん一生立ち直れないでしょう。実際の例では、いじめ自殺が起きて、いじめっ子のお父さんが責任を感じて自殺したということもありました。周りの目や自分の子供が人を死に追いやったという現実に耐えられなかったのでしょう。いじめ自殺が起こらなかった例でも、過去のいじめを悔い、自ら命を断った人もいます。人を傷つけるということは、それほどの苦しみをあとになって自分が背負ってしまうことなんでしょう。
 ですが、世の中には、自分のしたいじめを、本当に、本気でまったく忘れている人がいるのも事実です。そういう人にこそ、私は死んで欲しいと心から思います。また、過去のいじめを武勇伝のように語る人がいるのも事実です。ある有名なアーティストが、雑誌のインタビューで自分が学生時代にしていた凄惨ないじめを嬉々として語っているのを読んだことがあります。もう思い出すだけで吐き気がするような、とてもここには書けないような酷いいじめでした。ですが本人はかなり得意になって語っていました。そのアーティストは、それを読んだ不特定多数のいじめられっ子たちにいつ殺されてもおかしくないと思うのですが。殺した方も無罪になってもいい気さえします。
 相談者の方は高校の3年間を償いにあて、今も後悔していているんですよね。それは多くのいじめられっ子や元いじめられっ子にとって、どこか救いだと思います。その後悔は、たぶん一生続くでしょう。というか、その後悔を常に持ち続けていて欲しいです。私自身もそうなのですが、その後悔を持ち続けることにより、絶対にもう二度と人を傷つけるようなことはしないでおこう、と日々気をつけることができるので。といってもそれは理想で、全然徹底できてないんですが・・・。でも、学校でのいじめのような、悪意が周りに伝染して集団で誰かを貶めるような、そういうことだけはしないというかできない自信はあります。逆に言えば、いじめられっ子こそ、立場が変わればもっとも人を傷つけることができるんですよ。だってやられて一番嫌なことっていうのが体験的にわかっていますから。
 相談者さんが書いている通り、解決策なんかはなく、たぶん一生反省し続けるしかないんでしょうね。これからもずっとそのことを忘れずに、その分人に優しくしてくれればと思います。とても誠実そうな方なので、あまり自分を追い詰めすぎないように。
 あ、ちなみに、安易な解決策としてよく「謝る」なんてことが言われたりしますが、私は自分がいじめた人に「謝る」のは、反則だと思っています。自分自身これをやられて、それまでのいじめの百倍くらい傷ついたので。それと同時に「テメエ一人だけ楽になろうとしてるんじゃねえよ!」という苛立ちもかなりありました。本人的には謝れば済むと思ってたんでしょうが、それはトンデモない勘違いです。謝れば済む問題ではなく、謝れないほど酷いことをしてしまったからいつまでもいじめた方も苦しまなければならない、ということなのでしょう。でも、ずーっと時間が経って、五十年後とかだったらアリかも、ですね。 
 だけど、私も含め、過去にいじめに関わったことのある人は、本人が全然忘れていても、今この瞬間にもいじめた相手によって着々と復讐計画が進んでいるかもしれない、ということを肝に命じておくといいかもしれません。実際そういう事件は結構ありますよ。
 でも、日本に生まれて普通に義務教育受けてたら、絶対にこういうことは避けて通れないですよね・・・。学校や教師の責任も、ものすごく大きいと思います。あと、人と同じじゃなきゃいけないとか、自分たちと違うものは認めないとか、そういうくだらない変な教育が、どれほどの人を生きづらくさせているかと思うと本当にやりきれません。


| 人生相談 | 10:36 PM | trackback (6) |

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