雨宮処凛(著) すごい生き方 公式ページ

本の紹介

元リストカッターの雨宮処凜が
いま生きづらい人に、新しい生き方をしめす1冊。


「すごい生き方」
著:雨宮処凛
絶賛発売中!

定価:1300円+税
発行・発売/サンクチュアリ出版

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もうすぐですね。
 みなさん、31日、もうすぐですね。
「すごい生き方」で、常識的に生きるから辛い、いろんな生き方をして、世間の価値観から自由に生きてる人を見て私は生きやすくなった、ということを書きましたが、31日にゲストとして出演して下さる方々はまさに私の目からウロコを落としまくってくれた方々です。
 そんな方々に当日は、私のところによく相談があるリストカットやオーバードーズ、親との関係、いじめ、仕事や将来への不安、非正規雇用の問題など、なんでもぶつけてみようと思います。
 そしてゲストの方々が十代、二十代の頃何に悩み、どんなことを考えていたのかも聞き出そうと思っています。というか今回のゲストの人って一人もマトモに就職とかしてない・・・。しててもすごく短期間・・・。
 まぁそれでも全然ノープロブレムで楽しく生きていけるってことを体現しておられる方々ですね。
 生きやすくなるコツは、私にとっては世間の常識の範疇から思いきりかけ離れて自由に生きてる人をナマで見ることでした。(今回のゲストの中には世間の常識はおろか、法すらも破っている方もいらっしゃいますが・・・)
 31日が、みなさんにとってそんな日になればいいと思っています。
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雨宮処凛のわくわくお楽しみ会 VOL.2
「そうだ! 革命家に聞こう!一革命家があなたの人生相談に答えます一」

 悩みがあるなら革命家に聞こう! きっと想像もしない答えを革命家は示してくれるはず。年間自殺者三万人の時代、自殺する前にあなたの悩みを「格差社会」や「資本主義」なんかのせいにしてLet's革命! ちょいダメオヤジの愉快な革命家&若者の生きづらさをテーマにしてきた雨宮処凛があなたの悩みをブッた斬ります。相談したいことがある人は、悩みを400字ほどにまとめて受付に提出して下さい。

出演 雨宮処凛(作家・革命家)、塩見孝也(元赤軍派議長・革命家)、鈴木邦男(新右翼一水会顧問)、木村三浩(一水会代表・革命プロモーター)、平野悠(ロフト席亭)、土屋豊(映画監督)

5月31日(水)
新宿ロフトプラスワン 新宿区歌舞伎町1-14-7 林ビルB2 03-3205-6864
OPEN 18:30 START 19:30
1500円(飲食別)
※人生相談持参の方は300円引き!
入場時に相談を書いた紙を受付にお渡し下さい(ペンネーム可)


| 「すごい生き方」 | 12:19 AM | trackback (0) |
ニートです。
 6月4日、不登校、ニート、ひきこもりに関するイベントに出演するので(詳細は下にあります)、予行演習と言ってはなんですが、ニートな方の御相談に答えさせて頂こうと思います。
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生きづらい…といいますか、「生き方がわからない」と言った感じでしょうか…
今は親のスネを齧って実家でひきこもりをやってます…
「何とか打開しなきゃ」「バイトからはじめないと」とか色々考えはするのですが、
外に出るのが怖かったり、人ごみがダメだったりでなかなか上手くいきません。
今となっては「こうしたい」「こうしなきゃ」と思って達成できなかった時の絶望を味わわない為に、最初から目標を持たず、何をしていいのか分からなくなってしまっています
唯一外出するのは、週一回の精神科への通院だけです。
睡眠薬と安定剤、抗うつ剤が命綱なので…

たまにワケわからなくなってパニックになったり、
考えすぎで発狂しそうになりながら何とか生きています
リスカはしませんが(というか怖くてできません…)
ODは上記のようにパニクっちゃうと睡眠薬ガッツリ飲んで「もう今日は終わりにしてしまえ」みたいな感じに…お陰様で血液検査で肝臓が弱ってると言われてしまいました

最近は精神面での波はあなりなく、落ち着いてはいますが、ネット依存がより強く出てしまっています…
ネット、といってもネットゲームですが…
これが悪い事なのか良い事なのか自分ではわかりません。
ネットに没頭してれば、良くない思考の迷宮に立ち入ってパニックになることはないのです。
でも、現実と向き合わない限り、自分に明日は無いのではないか…
という不安は常に付きまといます。
こうやって相談メールを打っている間も、自分と向き合わなければならないわけで、
ちょっと凹んでしまいますね…

実は、私は不登校3回もやってます。うち転校1回、退学1回で、最終学歴は(多分)大学中退です
自分で言うのもなんですが、小学校から高校まで「模範的な優等生」でした
問題行動もなく、成績優秀、学年トップクラスでした
そのせいか、中学での不登校もお咎め無しでエスカレーター式で高校に上がれたり、
高校での不登校も、単位全部頂けたりと、随分贅沢させてもらった気がします
でも、そのせいか、荒波に揉まれる事も知らず、バイトもしたことが無かったり、
自分の得意な事が分からなかったり、自分のことが分かりません。

自分がこうなった原因も、明確には分かりません…
心あたりはあるのですが、ありすぎると言いますか…
これからいつまでこの状況が続くのか不安でたまりません。
その不安が続くとどうしても、「もう終わりにしたい」と思ってしまい…
幸い(?)バルビツール酸系の処方が出されているので
「やろうと思えばやれるんだし急ぐ事も無いか」
と変な解釈しています

書けば書くほど、自分が何に対して悩んでいるのか、どんな答えを望んでいるかが分からなくなってきます…
カウンセリングも何度も、何人もの人と繰り返しましたが、結局なにも変わりませんでした
ナニモワカラナイ。けど生きづらい
変ですよね…

20歳 男性 ニート
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 変ではないと思いますよ。
 私自身、心当たりがあることだらけなのでとても共感しました。
 私も「模範的な優等生」でしたし。
 そんな私の転機はやはり家出ですね。初めて親や学校に反抗し、好きなバンドの追っかけをするために家出を繰り返すようになったことが、大きく自分を変えたと思います。十五歳頃ですね。
 私の場合、そんなふうに家の外に夢中になれる対象があったことがよかったのかもしれません。というか家が嫌でたまらなかったのでライヴハウスとかにしか居場所がなかったということなのですが。
 ネットゲームに依存しているということですが、思いきり家でできますもんね・・・。何か家から出なくてはいけないけどこれが好き、ということなどはあるでしょうか? そういうものがあれば、趣味の友達などもできていいのかもしれませんが。ちなみに私の知り合いの編集者も一時期ネットゲームにハマり、「世界で4位」になったそうです。すごいのかすごくないのかよくわかりませんが。
「バイトもしたことがなく、自分の得意なことがわからない」ということですが、私も相談者さんと同じ二十歳の頃、自分に何ができるのか、何が向いているのか、何が得意で何ができないのか、もうぜんっぜん少しもこれっぽっちもわかりませんでしたよ。今もわかってるとは言えません。
 でもだからこそ、自分に何ができるか試したくて、いろいろな場所に行きまくった時期があります。ここに以前書いたように、右翼、左翼の集会とか、宗教とか、北朝鮮とかイラクとか、およそ「自分探し」で行く場所ではないところばかりに行きました。あとはバンドやったり人形作ったりイベントやったりということでしょうか。まぁ私の場合極端なのであまり参考にはならないかもしれませんが、そんないわゆる危険地帯に行きながらも、一番怖かったのは「働くこと」でした。もちろん当時フリーターでバイトしていたのですが・・・。
「とりあえずバイトでも始めないと」という気持ちもとてもいいと思いますが、バイトなどはやはり「使える奴かどうか」が基準になってしまう部分が大きいと思うので、「金銭や利害が絡まない、だけど自分の居場所であると思える共同体」があると一番いいと思いますよ。
 うーん、でもそれを見つけるのが一番難しいと言えば難しいのですが・・・。
 働く以外にも社会に参加する方法はいくらでもあるので、焦ってバイトするよりも、何か興味のある場所に出向いていくことから始めるといいかもしれませんね。
 ちなみに私の読者の方々で集う「甘味屋処凛党」にはダメ人間ばかりが集っています。最近やってませんが以前はよくオフ会などやっていて(もちろん私も参加)、共同体として素晴らしく機能していました。またやりたいと思っているのでよかったらどうぞ。私の主催するイベントなどもそんな感じですし。
 こんなんで答えになっているでしょうか?
 革命家の皆さんにも聞いておきますね。

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雨宮処凛のわくわくお楽しみ会 VOL.2
「そうだ! 革命家に聞こう!一革命家があなたの人生相談に答えます一」

 悩みがあるなら革命家に聞こう! きっと想像もしない答えを革命家は示してくれるはず。年間自殺者三万人の時代、自殺する前にあなたの悩みを「格差社会」や「資本主義」なんかのせいにしてLet's革命! ちょいダメオヤジの愉快な革命家&若者の生きづらさをテーマにしてきた雨宮処凛があなたの悩みをブッた斬ります。相談したいことがある人は、悩みを400字ほどにまとめて受付に提出して下さい。

出演 雨宮処凛(作家・革命家)、塩見孝也(元赤軍派議長・革命家)、鈴木邦男(新右翼一水会顧問)、木村三浩(一水会代表・革命プロモーター)、平野悠(ロフト席亭)、土屋豊(映画監督)

5月31日(水)
新宿ロフトプラスワン 新宿区歌舞伎町1-14-7 林ビルB2 03-3205-6864
OPEN 18:30 START 19:30
1500円(飲食別)
※人生相談持参の方は300円引き!
入場時に相談を書いた紙を受付にお渡し下さい(ペンネーム可)


| 人生相談 | 12:20 AM | trackback (x) |
次世代と愛国心
 みなさん今日(19日)の朝日新聞は読んで頂けたでしょうか。
 反響が多くて驚いていますがとても嬉しいです。
 一連の愛国系の動きに興味があるという方は、このインタビューも読んで頂けるといいかもしれません。
 マガジン9条というサイトで過去に私がインタビューされた記事です。
http://www.magazine9.jp/interv/karin/index.html

 このような記事があると、なぜ生きづらさの問題と政治の問題が私の中で同居しているのか、疑問を持たれることも多いのですが、一見節操がないように見えて、私の中では全然繋がっています。
 リスカもODも教育基本法改正もイラクも北朝鮮も自殺も共謀罪も、私の中では等しく興味の対象で常に首を突っ込んでいたいのですが、なかなか理解されないことも多く、そんな時には少々孤独を感じますが別に気にすることもないですね。
 特に生きづらさと非正規雇用の問題については「プレカリアート」という言葉と出会って非常に自分の中で整理され、一連の「愛国心」を巡る動きと生きづらさという問題については、今日の記事でより繋がった気がします。
 って、なんだか塩見さんの難解な論文みたいになってきたのでこの辺でやめておきます・・・。
 31日のイベントへ来られないけど相談したいという方の人生相談、まだまだ受け付けています。
 特に「うちの学校(教師)はこんなにひどい」「うちの職場はかなりヤバい」といった告発系の相談を大募集!(学校名、会社名などは伏せます)
 31日はみんなで現代の問題をあぶり出し、革命家とともに私たちを生きづらくさせるものは片っ端から叩き潰していきましょう!
 と、そんな威勢のいいことを言いながら、今日ペットショップにいたアビシニアンの子猫が可愛くて可愛くて「かわええのう」(なぜか可愛すぎるものを見るとお爺さん言葉になる)と数分固まっていました。もちろんうちの猫が一番ですが。
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雨宮処凛のわくわくお楽しみ会 VOL.2
「そうだ! 革命家に聞こう!一革命家があなたの人生相談に答えます一」

 悩みがあるなら革命家に聞こう! きっと想像もしない答えを革命家は示してくれるはず。年間自殺者三万人の時代、自殺する前にあなたの悩みを「格差社会」や「資本主義」なんかのせいにしてLet's革命! ちょいダメオヤジの愉快な革命家&若者の生きづらさをテーマにしてきた雨宮処凛があなたの悩みをブッた斬ります。相談したいことがある人は、悩みを400字ほどにまとめて受付に提出して下さい。

出演 雨宮処凛(作家・革命家)、塩見孝也(元赤軍派議長・革命家)、鈴木邦男(新右翼一水会顧問)、木村三浩(一水会代表・革命プロモーター)、平野悠(ロフト席亭)、土屋豊(映画監督)

5月31日(水)
新宿ロフトプラスワン 新宿区歌舞伎町1-14-7 林ビルB2 03-3205-6864
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1500円(飲食別)
※人生相談持参の方は300円引き!
入場時に相談を書いた紙を受付にお渡し下さい(ペンネーム可)


| 「すごい生き方」 | 10:16 PM | trackback (1) |
お知らせなど
 6月4日、「ニート、不登校、ひきこもり NEXT VISION FORUM」に出演します。
 私自身の経験や、今考えていること、そしてニートや不登校やひきこもりの方々にお役に立てる情報などお話できればと思っています。
 詳細はこちらで御覧下さい。
http://next-forum.dreamblog.jp/
 誰でも参加オッケーのフォーラムですので、ぜひいらして下さいね。
 また、主催のNPOの方々は、ニートやひきこもりや不登校の人々のための小説の学校も開校するそうです。こちらも開校したら関わらせて頂くことになっていますので、興味のある方はぜひ。

 そして今出てる「ビッグイシュー」で原稿を書いています。この国で自分に殺されないで生きる方法など。ホームレスの販売員の方を見かけたら、「50号下さい」と声をかけ、ぜひ入手してみて下さい。私もよくビッグイシュー買ってますが、販売員の人はみなさんいい方ですよ。

 この間、朝日新聞で「教育基本法」の改正についてインタビューを受けました。
 19日(金)朝刊に掲載される予定です。
 教育基本法の改正については、「国と郷土を愛する態度」が盛り込まれ、愛国心を教育の場で教えようとする動きがありますが、これに私は非常に気持ち悪さを感じていて、そんなことを喋りました。そもそも、誰が子供に「愛国心」など教えることができるのでしょうか? そういうことを教える人は「誰もが認める愛国者」なのでしょうか? そんなことを教える資格のある人は一体存在するんでしょうか?
 そんな疑問をひしひしと感じています。
 少なくとも私は、これっぽっちも尊敬していない教師なんかに「愛国心」を押し付けられたりなんか絶対したくないですね。
 詳しくは19日の朝日新聞で。
 鈴木邦男さんもこの問題について書いていて、非常に面白く読みました。
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Gaien/2207/2006/shuchou0515.html


 また、6月11日(日)には、塩見孝也さんの「塩見塾」に出演します。
 13時から新宿ロフトプラスワンにて。テーマは共謀罪、メーデー弾圧、憲法九条、安保・樺みち子さん46周年、となんだかいろんな要素てんこ盛りの闇鍋状態なイベントですが、ひとつひとつは別の問題のように見えながら、非常に複雑にリンクしあってこの世界を息苦しくさせているような、そんな気がします。
 上に書いてあることがなんのことだかまったくわからない、という人こそ遊びに来てみて下さい。わからないことをわからないまま放置しておくのはもったいないですよ。一緒に勉強していきましょう。

 そして6月15日には、国会デモをします。
 詳細が決まりましたらまたここにアップしたいと思っていますが、上記の問題などに興味のある方の参加をお待ちしています。

 ということで、いろいろとありますが、まずは5月31日、みなさんに御会いできるのを楽しみにしています!!

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雨宮処凛のわくわくお楽しみ会 VOL.2
「そうだ! 革命家に聞こう!一革命家があなたの人生相談に答えます一」

 悩みがあるなら革命家に聞こう! きっと想像もしない答えを革命家は示してくれるはず。年間自殺者三万人の時代、自殺する前にあなたの悩みを「格差社会」や「資本主義」なんかのせいにしてLet's革命! ちょいダメオヤジの愉快な革命家&若者の生きづらさをテーマにしてきた雨宮処凛があなたの悩みをブッた斬ります。相談したいことがある人は、悩みを400字ほどにまとめて受付に提出して下さい。

出演 雨宮処凛(作家・革命家)、塩見孝也(元赤軍派議長・革命家)、鈴木邦男(新右翼一水会顧問)、木村三浩(一水会代表・革命プロモーター)、平野悠(ロフト席亭)、土屋豊(映画監督)

5月31日(水)
新宿ロフトプラスワン 新宿区歌舞伎町1-14-7 林ビルB2 03-3205-6864
OPEN 18:30 START 19:30
1500円(飲食別)
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| 「すごい生き方」 | 08:42 PM | trackback (0) |
プレカリアートの企みのために
 この前の「機動隊と衝突してきました」があまりにもバカ丸出しの軽薄だったため、削除しました。かなりの勢いで誤解を与えるものだったので、皆さん一刻も早く忘れて下さい。フリーターメーデーをする人達は機動隊と衝突したいわけでも暴動を起こしたいわけでもなく、今の非正規雇用者たちがどれほど過酷な現場で働かされているかを訴えている方々です。さて、プレカリアートについて、ちゃんと書いておきたくて、ある雑誌に書くつもりですが、とてもそっちでは枚数が足りないので、こちらに思いの丈を書いたものを。

 この間、フリーターメーデーに参加してきた。
 ある掲示板にあった「プレカリアートの企みのために」という集会とデモを知らせる文章に、私の胸は高鳴った。
「自由と生存のメーデー06 プレカリアートの企みのために」。呼びかけは「フリーター全般労組」。「プレカリアート」とは「Precario(不安定な)」と「Proletariato(プロレタリアート)」の造語らしい。03年、イタリアの街路に落書きされたこの言葉は、世界の不安定なプロレタリアートたちに広まったと注釈があった。
 今やフリーターは200万人を超え、パートや派遣、契約を含む非正規雇用者は1500万人を超える。フリーターの平均年収は百万円代で、二十代、三十代が多い。現在三十一歳の私は高校卒業後予備校生を経てフリーターになり、なったと同時に時給はどんどん下がり始めるという不況に直面した。仕事は誰にでもできるつまらないもので、単純作業をすればするほど自己否定に繋がっていくという悪循環。しかし社会が私に必要としているのはそんなものだけで、それに疑問を持ったところで「お前の代わりはいくらでもいる」とばかりにクビになる。私自身、フリーター時代に何度も自殺を図っているが、そのこととフリーターという立ち位置は決して無関係ではないことは何度か書いてきた。不安定な生活は不安定な心を生み、社会から必要とされていないという気持ちは簡単に自己否定に繋がる。誰にでもできることしかできない自分にどうやってプライドを持てばいいのかそもそもわからない。そしてそんなフリーター生活を一、二年も続けてしまうともう社会への入り口はきっちりとガードされていてフリーターから抜け出す道などないのだ。
 そんな経緯を経た私にとって、「プレカリアート」という言葉は、自分がずっと追い続けてきた若者の「生きづらさ」の問題、そしてフリーター、ニート、ひきこもりといった現象の大きなヒントを見つけた気がした。
 そしてもうひとつ。私自身、過労自殺などを「自殺のコスト」で取り上げてきたが、数年前、実際に自らの兄弟が過労死と隣り合わせの過酷な職場で働かされるという経験をした。十五時間を平気で超える長時間労働、食事も取らせないほどの多忙、なんとかチーフという名前だけの肩書きにさせて労働基準法から守られないようにするという巧妙な企業のやり方は本当に腹立たしく、労基署や弁護士などに家族が相談したものの、まったくもって全然一切どうにもならなかった。結局、兄弟はその職場を辞めた。兄弟の枕元にあった五個の目覚まし時計を思い出すたびに、なぜただ普通に働いて生きていくことがこんなにも困難になってしまったのか、背筋がぞっとする思いがする。ちなみにその会社はそんなやり方で社員を安い賃金でボロボロにして使い捨て、この不況時に株価を数倍にするという快挙を成し遂げた。
 私自身、生きづらさと闘い自殺者という犠牲者を出しながら生きている日々は戦場だと書いてきたが、今は特に生きづらくなくたって「普通に働く」ことそのものが、これほど困難になっているのだ。
「未来なく不安定な状況を自分のせいにされ、頭と体と感情をすり減らして働かされる日々はもういらない」。当日の集会で配られたチラシにはそう書いてあった。私には日々、読者から就職できなくて死にたいとか、フリーターで将来が不安で生きていたくないとか、そんな声が寄せられる。だけど、このチラシにある通り、本当にそれはその人だけのせいなんかではないのだ。それを勝手に自分の責任と言われ、背後に潜む問題に目を背け続けることがどれほど愚かなことなのか、彼らの親の世代は理解していない。だって彼らの時代は「頑張ればなんとかなる」という言葉がまだ機能していたのだろうから。
 世代論はあまり好きではないけれど、私は自分の世代を社会や多くのものから見捨てられた世代のように感じている。私が社会に出た頃、既に不況で、安く使い捨てられるフリーターはもてはやされ、何のスキルも身につけられないまま多くは三十代になっていた。私が二十歳の頃、ともにフリーターをしていた人々は今も変わらずフリーターのままだ。少なくとも正社員になった人も自分で事業を立ち上げた人も株で儲けた人もいない。それを今さらフリーター問題に仕立て上げ、学校ではフリーターにならないような教育が行われている。じゃあ、私たちの世代はどうなる? いつも思ってきた。今現在フリーターをしている人々を救済するようなものはない。このままフリーターは放置され続けることに黙っているのだろうか。そしてそれは放置していい問題なのか。そう思っていた矢先に今回の集会とデモだ。
「賃金を上げろ! 」「職を寄越せ! 」「マトモに暮らせる金と保証を寄越せ! 」「月十二万でどうやって生きてけるんだよ! 」「俺たちは食えてないぞ! 」「サービス残業なんてしないぞ!」「低賃金・長時間労働を撤廃しろ! 」
 働くことそのものがマトモに機能していない現在、そんな当たり前の生存権を叫ぶデモ隊を機動隊が囲み、暴力的に排除しようとする。もちろん、申請をし、許可を取っているデモだ。それなのにデモ隊の両側にぎっしり機動隊と警察官が立ち、突然体当たりし、わざとデモ隊を混乱に陥れる。混乱の中、三人が逮捕され、サウンドカーも勝手に持っていかれた。もちろんデモ隊の人たちが暴力を振るったわけでも暴れていたわけでもない。ただ当たり前の生存権を主張しただけで今の日本では逮捕される。
 数年前、戦時中のイラクに行った知人から聞いた話を思い出した。イラクでは連日デモをやっていて、そのデモ隊のイラク人が叫んでいたのは「メシを寄越せ」「仕事を寄越せ」「住むところを寄越せ」という最低限の生存に関わる要求だったという。イラクでは当たり前に生きさせろと叫ぶことで最悪射殺され、日本では同じ要求をすると逮捕される。そんな日本は「平和」なはずで、だけどもう既に「選別」は始まっているのだと感じた。
 しかし、多くの人々はそんな状況に黙ってはいないだろう。「プレカリアート」という言葉を与えられたことで、多くの非正規で働く人々は何か胸に響くものがあったはずだ。多くのプレカリアートが自らの当たり前の権利を主張し、それが大きな共感を呼ぶ日はそんなに遠くないことに思えて、私は今からわくわくしている。

私がデモに参加した日(4月30日)の弾圧についてなどです。興味のある方はぜひ。
http://mayday2006.jugem.jp/



| 「すごい生き方」 | 11:12 PM | trackback (5) |
 

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