みなさんこんにちは。
サンクチュアリ出版の市川です。
営業部長をさせてもらってます。
私は書店さんを通して読者の皆様に
本をお届けする仕事をしているのですが、
実はもう一つの顔がありまして、
アメリカにある関連会社One Peace Booksの
版権担当もやらせてもらってます。
版権担当とは簡単に言うと、
日本の別の出版社さんから
「作品を英訳して北米で出版する権利」
を買い付けてくる仕事です。
アメリカの出版社を同時に運営していると、
日本とは違った出版業界の事情がわかり
参考になることが多いです。
なぜアメリカでは発売の半年以上前に
装丁デザインと中身の概要を完成させないと
いけないのか。
なぜアメリカの書店は日本に比べて
マージンが高く、返品率が低いのか。
ちなみにOne Peace Booksの返品率は3.6%です。
アメリカはでは半年以上前に
装丁デザインと内容を完成させ、
セールスレップ(営業スタッフ)が
向こう半年のラインナップを載せた
カタログを全国の書店さんに案内します。
書店さんはカタログを吟味して
仕入れてくださいます。
もちろん返品はできますが、
売れなければ返品せずに
値引き販売することも多いそうです。
当然ですが値引き販売しても
ちゃんと利益が出るくらい、
書店さんのマージンも高いです。
日本とアメリカ、
ビジネスモデルは違いますが、
他国のやり方を知ることで、
ビジネスの視野はとても広がります。
私たちも日本で時限再販
(発売から一定期間が経つと値引きできる仕組み)
など試してみたりしました。
よかった点、反省点などありますが、
これからもサンクチュアリ出版らしく
新しい取り組みにチャレンジし、
出版業界を盛り上げていけたらうれしいです。
市川でした。