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ナチュラルコスメで美しく! 大人メイク術/トータルビューティーコーチ雅美

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メイクできれいになりたいけれど、肌に負担はかけたくない……。そんな方に使ってほしいのが、天然成分をベースにつくられた「ナチュラルコスメ」。おすすめアイテムから肌悩みを解消するメイク術までを、トータルビューティーコーチがレクチャーします!

オープニングトーク

どうしてナチュラルコスメがいいの?

私はトータルビューティーコーチとして、大阪でメイクサロンを主宰しています。大勢の方に向けた研修やイベントも行っていますが、メインはマンツーマンでのレッスンで、肌トラブルやメイクに悩む女性一人ひとりと向き合ってきました。

化粧品で肌が劇的によくなることはなかなかありません。でも、今まで肌にかけてきた負担を減らすことはできます。これから年齢を重ねていくうえで大事なのは、肌を自然な状態へと促すこと。それが最高のアンチエイジングになります。その手助けをしてくれるのがナチュラルコスメなんです。

ナチュラルコスメの明確な定義は日本にはまだありませんが、基本的には「石けんで落とせる」コスメ。ケミカルコスメには肌がつるんと仕上がるものが多いですが、それはシリコンが入っているからで、シリコンはしっかりクレンジングしないと落ちません。

その「クレンジング」こそが、肌を傷めるいちばんの原因。肌が本来持っている保湿成分を根こそぎ奪ってしまうからです。肌トラブルを解消するためにまず見直すべき基礎化粧品は、クレンジングといっても過言ではありません。だからこそ、石けんで落とせるくらい、負担になりにくいコスメがおすすめなんです。

ひどいアトピーに悩まされた学生時代

私は山口出身、大阪在住で、今年37歳になりました。もともとメイクが大好きで、友達にメイクを教えたりしていたのですが、歯科の専門学校に進学した直後に成人性アトピー性皮膚炎に。自信を一気に失い、キラキラ輝いている友達たちを見るのもつらくて、学校をやめてずっと家に引きこもっていました。

でも、本来の負けず嫌いの性格から、今のままじゃいけないと一念発起。自分なりにいろいろ試した末に症状は改善され、社会復帰できるまでに心の状態も回復しました。その経験を通じて「外見のコンプレックスがいかに人生を変えてしまうか」を痛感した私は、歯科衛生士からメイクの道へ転向。「女性をきれいにすることで、その人の人生をサポートしたい」という思いを追求することに決めました。

20代の頃は化粧品にそこまで気を遣わなくても、若さではね返せていた部分がありました。でも、年々肌への負担からか肌の状態が悪くなり、スティックファンデーションを厚塗りしてごまかしていたことも。
そんな中で出会ったのがナチュラルコスメ。まず洗顔を見直してみたところ、ニキビができにくくなったり、かゆみがなくなったり、肌荒れが落ち着いてきたんです。

ナチュラルコスメを使うようになってから、ベースメイクは若い頃よりずっと薄くなりました。今日もファンデーションは塗っていません。肌に負担をかけずに、若々しくおしゃれなメイクを楽しめるナチュラルコスメは、「これからもっときれいになりたい」と願うみなさんの心強い味方になると思います。

雅美さんイチオシのナチュラルコスメ 〜ベースメイク編〜

①ナチュラグラッセ/スキンバランシング ベース

実際に使ってみて「肌が変わった!」という人が多かったのは、100%天然由来原料を使ったコスメブランド・ナチュラグラッセのスキンバランシング ベース。皮脂が多い肌に使っても、乾燥しやすい肌に使っても、水分と油分のバランスを整えてベストな状態に仕上げてくれる下地です。昨年秋にリニューアルしてますます白浮きしにくくなり、肌のトーンアップもツヤ感もばっちり。私はメーカーの講義を直接受けているのですが、社員の方にもダントツ人気の商品でした。

私はいつも、下地→必要ならコンシーラー→おしろいのみでベースメイクを仕上げています。これがいちばん崩れにくいんです。おしろいの代わりにパウダーファンデーションでもいいですが、夕方になるとくすみやすいので、肌よりワントーン明るいものを選ぶとちょうどいいかもしれません。

②ナチュラグラッセ/クリームバー ファンデーション

SPF50+・PA++++という高いUVカット機能をもち、ブルーライトもしっかりカット。スポンジで伸ばしながら薄くつけると、直後はマットですが時間が経つとツヤ肌に! 乾燥肌の方にとくにおすすめです。オイリー肌の方は、ファンデをつけたあとにお粉でツヤを抑えるといいと思います。これは石けんでは落ちないのですが、オーガニック系の優しいクレンジングで落とすことができます。

③ナチュラグラッセ/コレクティング スティック(コンシーラー)

こちらもSPF50+・PA++++。肌老化の原因の8割は紫外線といわれています。紫外線対策をきちんとしてきたかどうかの差は、年齢を重ねるごとに顕著に現れますから、コンシーラーもUVカット機能がついているものを選ぶのがベター。伸びもいいので使いやすいです。

④バブー/スムースナチュラルファンデーション

ナチュラルコスメ界のカリスマメイクアップアーティスト、小松和子先生が、ナチュラルコスメの欠点をなくすためにつくったブランド。くすみにくく、シワになりにくく、崩れにくいBBクリームです。ベージュオークル1色だけなのに、ほとんどの人の肌に合うのもすごいところ。

⑤MiMC/ミネラルリキッドリーファンデーション

コンパクト型のリキッドファンデで、パフで塗るため手が汚れません。よく伸びて、つけ心地は軽く、みずみずしいツヤ感が出る優秀アイテムです。

雅美さんによるメイクレクチャー 〜ベースメイク編〜

ナチュラルなのにキメ細やか! ベースメイクの手順

では、どなたかにモデルになっていただいて、実際にベースメイクを行ってみましょう。

<STEP.1>
・ナチュラグラッセ/スキンバランシング ベース
まずはこちらを顔全体に広げます。これだけで肌がみずみずしくなりましたよね。香りもすごくいいんです。

下地の色みを選ぶときは、目的に合わせて選びましょう。くすみやすい方はピンク、その中でも色白の方はラベンダー、赤みが気になる方はイエローがおすすめ。

<STEP.2>
・MIMC/ミネラルリキッドリーファンデーション
ファンデーションのベタ塗りはNG。額、左右の頬、鼻、あごの5点にファンデを置き、中心から外側に向かって薄くなるように優しく伸ばしていきます。それだけだと筋が残って毛穴もボソボソしてしまうので、最後にパフを垂直にポンポン。伸びがいいので、時間がないときは下地なしでこれだけでもOK。

<STEP.3>
・ナチュラグラッセ/コレクティング スティック(コンシーラー)
クマやシミがとくになければ、コンシーラーは使わないほうがメイク崩れしません。気になる場合は、こするように塗るのではなく、トントンとおさえながらつけていきます。ちりめんジワなど、固形のコンシーラーでカバーできないものは、液状のコンシーラーがおすすめ。

これで終わりでもいいですし、テカリやすいようならパウダーで仕上げます。Tゾーン、眉毛の上、アイメイクが落ちやすい方は目もとにものせるといいでしょう。

雅美さんによるメイクレクチャー 〜眉メイク編〜

誰でも似合う眉バランスがある!

最近は、毛流れのある眉毛のほうが若々しく見えて旬。太眉が主流でしたが、細めも人気が出てきています。「ナチュラル」「ハンサム」な雰囲気を出すなら太め、「セクシー」「モード」な雰囲気を出すなら細めにするのがおすすめ。その中でも今日は、どんな方でも似合う眉の描き方を紹介します。

まずは眉の長さ。大半の人は、小鼻と目尻を結んだ延長上に眉尻をもってくるのが好バランスです。面長が目立つのがコンプレックスという方は、広角と目尻を結んだ延長上にして少し短くしてみてもいいですが、ほとんどの方は小鼻で大丈夫。

眉頭の位置は、目頭と同じか、1〜2ミリ内側にします。離れ眉の方は、ふんわりかわいい雰囲気を活かしてそのままでもOK。

眉の太さは、眉頭を1としたら眉山は0.8くらい。目尻の上に眉山がくるようにアーチを描き、眉頭と眉尻は同じ高さにします。眉尻のほうが下がっていると、顔全体が垂れて見えてしまうので要注意。

眉の失敗でいちばん多いのは、眉尻の角度。目尻部分の傾斜に沿うようにすると、角度がつきすぎず自然に仕上がります。タレ目の方は傾斜を少し甘くすると好バランス。

完全に不要な毛は抜いてもいいですが、それ以外の毛は抜かずにカット! 将来たるみが出てきて眉の位置が変わったときに、必要な毛かもしれないからです。鏡は姿見か、最低でもA4サイズ以上のものを使い、描いたら1メートル離れたところから左右のバランスをチェックします。

必須アイテムは、ペンシル・パウダー・スクリューブラシ

では、実際にモデルの方の眉を描いてみますね。

<STEP.1>
〜おすすめ眉ペンシル〜
・エトヴォス/ミネラルデザイニングアイブロウ
・アクア・アクア/オーガニックアイブロー

まずペンシルで、先ほどお伝えしたように眉の形をとります。ペンシルで1本ずつ毛を描くように隙間を埋めていきます。眉を描くときは手もとがブレやすいので、手の一部を顔につけて固定しながら描きましょう。プロのヘアメイクさんも、小指にスポンジを挟んで顔に固定しながら描きます。

私のお気に入りはエトヴォスのアイブロウ。ペンシル・パウダー・ブラシが1本になっていてとても便利です。アクア・アクアのペンシルも、1,000円台で買えるのに優秀。少し薄づきなので、毛がしっかり生えている方におすすめです。

<STEP.2>
〜おすすめ眉パウダー〜
・MiMC/ミネラルプレストアイブローデュオ

ペンシルだけだと「描きました感」が残るので、必ずパウダーを重ねます。眉頭から眉尻にかけて濃くなっていくようなグラデーションを心がけましょう。

そして忘れてはいけないのが、ペンシルで描いた枠をぼかすこと。スクリューブラシを上下の輪郭部分にあてて、内側に向かって優しくぼかしていきます。眉尻もすっときれいに伸びていたほうがいいので、ブラシで整えて。どうしてもガタガタが残ってしまうようなら、不要な部分をコンシーラーで消して綿棒でなじませます。

<STEP.3>
〜おすすめ眉マスカラ〜
・MiMC/ミネラルアイブローマスカラ

眉毛が濃い方や、髪色が明るい方は、眉マスカラで仕上げます。黒髪でも少し明るい眉色にすると若々しくなりますよ。毛流れにあらがうようにつけてから戻すと、液がしっかりついてふんわり仕上がります。

雅美さんによるメイクレクチャー 〜アイメイク編〜

大人だからこそ、まつ毛はしっかり上げて!

<STEP.1>
〜おすすめアイシャドウ〜
・ナチュラグラッセ/ソリッドアイカラー
・オンリーミネラル/ミネラルプレストアイシャドウ
・ナチュラグラッセ/アイカラーパレット(02 オレンジゴールド)
・エトヴォス/ミネラルクラッシィシャドー(フラミンゴオレンジ)

アイシャドウの入れ方は大きく分けて2パターン。ベースカラーの上に三日月型に入れ、目を縦に大きく見せることで、「チャーミング」「優しい」といった雰囲気を出すパターンがひとつ。もうひとつは、ベースカラーの上に細く横長に入れ、目尻より少しはみ出して切れ長に見せることで、「大人っぽい」「エレガント」な雰囲気にするパターンです。

自分に似合うアイシャドウの色は、肌や目の色により異なるので、本来ならパーソナルカラー診断を受けるのがベスト。でも、青みがかった色と黄みがかった色を試してみて、夕方くすんで見えないほうをチョイスするという方法もありますよ。

<STEP.2>
〜おすすめビューラー〜
・資生堂/アイラッシュカーラー
・シュウ ウエムラ/アイラッシュカーラー
・エクセル/スプリングパワーカーラー

私のメイクテクニックでいちばん驚かれるのがビューラー。まずまつ毛の根もとをゆっくり挟み込み、毛先に向かって5~10段階くらいに分けて少しずつ挟んでいき、カールをつくります。毛先に行くにつれて挟む回数を増やすのがポイント。根もとをぎゅっと挟むだけで終わると、根もとから折れたり、すぐに下がってきたり、まつ毛が切れやすくなってしまったりします。

年齢を重ねるとまぶたの肉が下がり、まつ毛も下がってくるので、大人ほどしっかりまつ毛を上げるべき!

だいたいの人に合うのは資生堂のビューラー。シュウ ウエムラのものもおすすめです。合わない人はエクセルを試してみて。スプリングつきで上がりやすいですが、そのぶん折れやすいので注意しましょう。まつ毛が短くてカールできない方は、あえて折ってしまうという手もあります。

<STEP.3>
〜おすすめアイライナー〜
・アクア・アクア/オーガニックリキッドアイライナー

アイラインは、まずまぶたを少しめくって、まつ毛の内側の粘膜にラインを引きます。次にまぶたを戻し、まつ毛の生え際ギリギリにラインを。一度にすっと引くのではなく、2〜3ミリずつ点を打つイメージで描いていくと、ガタガタになりません。目尻のハネは3ミリ程度にとどめ、気になる部分は綿棒で修正します。

<STEP.4>
〜おすすめマスカラ〜
・アクア・アクア/オーガニックロングマスカラ
・MiMC/ミネラルロングアイラッシュ

まつ毛が劇的に下がらなくなるマスカラの塗り方があります。それは、最初に毛先だけに少し塗っておくこと。毛先が乾いたら普段どおりに根もとから塗ると、カールを長時間キープできます! 自然で繊細な仕上がりにしたいならアクア・アクア、ボリュームアップしたいならMiMCがおすすめ。

雅美さんによるメイクレクチャー 〜チーク&リップメイク編〜

血色アップアイテムで、さりげなく魅力を底上げ

<STEP.1>
〜おすすめチーク〜
・MiMC/ビオモイスチュアチーク
・MiMC/ミネラルクリーミーチーク
・ナチュラグラッセ/チークブラッシュ
・アクア・アクア/オーガニックプレストチーク

チークの色も、自分の肌色に合わせて選びます。黄み寄り(イエローベース)なら、コーラル、サーモン、ピーチ、シェルなど。青み寄り(ブルーベース)なら、ベビー、フューシャ、ローズ、チェリーなど。

チークを筆にとって手の甲にポンポンしたら、黒目の真下、小鼻の横くらいの位置から、こめかみに向かってさっと入れます。次にその上に弧を描くようにひと塗り、最後にまっすぐひと塗り。最初からたくさんつけると失敗するので、少量を少しずつ重ねるようにしましょう。濃くなりすぎたら、パウダーをつけたときのパフでぼかしてもいいです。

チークは入れる場所によって顔の印象が変わります。かわいく見せたいときは位置を少し高く、シャープに見せたいときは少し下げてみてください。小鼻よりも下に入れると顔全体が下がって見えてしまうので注意を。

<STEP.2>
〜おすすめリップ〜
・ナチュラグラッセ/リキッド ルージュ
・MiMC/ミネラルカラーリップ
・エトヴォス/ミネラルルージュ
・バブー/エッセンシャルカラーリップ

ナチュラルコスメのリップの最大のメリットは、唇が荒れにくいこと。それに加えて、ナチュラグラッセは色もち抜群、MiMCはSPF20・PA++で紫外線対策にぴったり、エトヴォスはクリーミーでグロスいらず、バブーはリップクリームのように気軽に塗れるのに落ちにくいという特徴があります。

女性は知らないうちに口紅をけっこう食べてしまっているといわれるほど、気づかないうちに口に入っているもの。合成色素の中には発がん性があるものもあるので、自分自身はもちろん、お子さんがいる場合も、合成色素無添加のリップを選ぶなど気を遣ったほうが安心かもしれません。

 

(画像提供:iStock.com/Anna-Ok)

トータルビューティーコーチ雅美


メイクアップアーティスト
パーソナルカラーリスト
ラインアナリスト(骨格分析)
オーソモレキュラー.jp認定栄養カウンセラー
オーガニックビューティーベーシックコース修了

小さい頃からメイクが大好きで、周囲の友達みんなにメイクを教える学生時代
その後、成人性アトピー性皮膚炎によって、メイクは一切出来なくなり、自分に自信を失い、学校をやめ、引きこもりになる
様々なアプローチでアトピーを克服後、ヘア、メイクで自分を楽しむ喜びを改めて実感

専門学校を経て、歯科衛生士として勤務
自分の可能性を高めたいとコーチングを学び、患者さんとのコミュニケーションだけでなく、自分の人生をどう生きたいかしっかりと見つめ人生に意図を持って自分らしく生きたいとより思うようになる

自己探究が進む中、過去、自分がアトピーだった経験や、メイクが何よりも大好きだったことが人生の大きな軸になっている事に気が付き

見た目の変化が心にもたらす影響の大きさを身を持って実感した今、女性が自分をもっと楽しみ、イキイキと輝いて生きる事を外面と内面の双方からのサポートしたいと考えるようになりメイク講師として活動

コーチング、メイク、ヘア、パーソナルカラー、骨格分析、オーガニックコスメについて学び、現在は大阪にメイクサロンを設け、個人レッスンや、全国でメイクセミナー、研修を行っている

メイクに加え、心身の健康、美肌を体の内面から作ることをサポートするために、分子栄養整合医学を学び、認定栄養カウンセーラーとして、個人メイクレッスン時においてのアドバイスや栄養セミナーを展開している

 

 


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