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「他人ゴトな夫」「不機嫌な妻」の夫婦関係が改善する3つのコツ

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「もしかして離婚かも……」と夫婦関係の危機を感じたことは、ありませんか? そんなときに試してほしい3つのコツを、新刊「なぜか、いつも夫は他人ゴト」と合わせて紹介。夫婦関係が改善する具体的な実践法が満載です。

「もしかして離婚?」と思ったら、まずすべきこと

「もしかして離婚したほうがいいのかな」「もう別れるしかないかも」――夫婦であれば、一度や二度、あるいは何度も離婚の危機を迎えるもの。これまで3万件以上の夫婦問題を解決してきた、離婚カウンセラーである私の経験から言えるのは、たとえ周りからは“おしどり夫婦”に見える夫婦であっても、「離婚を考えたことはない」と言い切れるケースは稀だということです。

夫婦問題の悩みは、気軽に打ち明けられる話ではありません。たったひとりでいつまでも辛く重苦しいモヤモヤを抱え続けた挙句、ガマンの限界に達して離婚という選択をしてしまう人もいます。

ですが、ちょっと待って! せっかく一度は愛し合ったパートナーと、最善を尽くすことなく別れてしまうのは、もったいないことだと思いませんか?

実際に離婚してから「もっとああしておけばよかった」「まだできることがあったのでは?」などと後悔するより、夫婦でいるうちに手を打っておけば修復できるケースはいくらでもあります。たとえ、今あなたがパートナーに絶望している状況であったとしても、これから修復できる可能性は残されているのです。

そこで、3月に発売になった、86万人の妻たちを救った著者ザビエルさんが、おだやかで居心地のいい家庭をつくる方法を書いた本『なぜか、いつも夫は他人ゴト。』と夫婦相談の実例に見る、壊れかけた関係が修復した夫婦に共通している“3つのこと”について、夫側と妻側からそれぞれ考察していきます。

夫婦関係改善のために「夫」が気をつけるべき3つのこと

冷えかけた夫婦関係を改善するために夫が実践したいのは、3つのことです。

■その1:「オレに非はない!」の姿勢を改める

働き盛りだったり、仕事を頑張っている自負があったりする男性に、とくに多くみられる特徴として、「オレは悪くないのに、なぜか妻が冷たい」「オレは変わっていないのに、妻だけが昔と違ってしまった」などと「オレに非はない!」と思い込んでいるパターンがあります。『なぜか、いつも夫は他人ゴト。』のなかに登場する、「小バカにしてくる夫」や「文句ばかり言う夫」も当てはまります。こういう男性の場合、ほとんどの妻は長年にわたって、夫の言動についてイライラをためているものです。

よく考えてみてください。いつも妻を見下す態度で接していませんか? 結婚記念日を忘れていませんか? 二人で出かけることを面倒くさがってはいませんか?――思い当たることがあれば、「オレに非はない!」と居直る前に、日頃の自分の言動を省みて、自分から妻への接し方を改める必要があるでしょう。

■その2:「言葉足らず」はスマホで補う

離婚の危機を迎える多くの男性は、妻への言葉が足りていないもの。とくに「感謝の気持ちや愛情表現は、「今さら照れくさい」「言わなくてもわかるだろう」と省略する人がほとんど。ですが、これでは妻の心は離れていっても仕方がありません。『なぜか、いつも夫は他人ゴト。』に描かれている「デリカシーがない夫」や「自分のことしか考えていない夫」に共感する女性が多いのも納得です。

言葉で伝えるのが難しければ、スマホを活用して「いつもありがとう」「愛してるよ」とメッセージを送るのも効果的。妻をよろこばせるための工夫は、自分が快適に暮らすための知恵でもあるのです。

■その3:「妻の変化」に気づく&ほめる

円満な夫婦に共通しているのは、夫が妻の変化に敏感に気づくことができる、という点です。「髪型、変えた? よく似合ってるね」「あれ? ダイエットに成功したんじゃない?」などと、妻の見た目の変化に敏感に気づき、ポジティブな言葉をかけてあげると、「私のこと、ちゃんと見ててくれるので」と妻はうれしく感じるものです。

とくに、『なぜか、いつも夫は他人ゴト。』に出てくるような「仕事で帰りが遅い夫」や「家事の大変さに理解がない夫」の自覚がある男性は、意識して妻の変化に気づけるよう努力をしましょう。

夫婦関係改善のために「妻」が気をつけるべき3つのこと

ギクシャクしている夫婦関係を改善するためには、妻も次の3つの努力が必要になります。

■その1:「減点法」ではなく「加点法」で夫を再評価する

付き合っていた頃は、夫のことを「こんな素敵なところもあるのね」「あんないいところもあるんだ」などと加点法で見ていたはず。ところが結婚生活が長くなるにつけ、「こういうイヤなところがあるのよね」「ああいうところがガマンできない!」といった減点法になっていくものです。

ですが、これは夫への気持ちが冷めるもと。意識して加点法で考えるようにしましょう。「家事を手伝ってくれないのはイヤだけれど、子煩悩だから仕方ないか」「給料が低いところが腹が立つけれど、性格はいいからよしとしよう」というように、無理のない加点法だとストレスをためずにすむのでおすすめです。

■その2:「キレイでいる」を心がける

いつまでも仲良しな夫婦を見ていると、妻はキレイでいるために努力をしていることが多いもの。メイクでキレイに装ったり、ダイエットでスタイルをキープしたりと、夫のためにキレイでいることをあきらめないのです。

考えてみれば、朝はスッピン&パジャマで夫を送り出し、夜も同じ格好でくつろいでいる毎日では、夫は妻に「女」を感じる場面がなくなるのも当然です。いつまでも「かわいいヤツだな」と思ってもらえる“愛され妻”は、妻の座に甘んじることなく、ひそかに努力をしています

■その3:「ねぎらう言葉」を口にする

言葉が足りないのは男性の特徴だけではありません。夫婦関係に悩みを抱えている妻たちの話を聞いていると、夫に対して「ねぎらう言葉」を省略していることが少なくありません。

「毎晩、遅くまでご苦労さま」「私たち家族のために、いつもありがとね」「お仕事、大変だと思うけれど、あんまり無理しないでね」というようなねぎらう言葉は、かたくなりかけた夫の心をやわらかくほぐす効果があります。ぜひ、積極的に口にしましょう。

夫婦関係の改善は、世間の夫婦の悩みを知ることから

「こんなに悩んでいるのは私だけなのかな?」と孤独を感じると、周りの夫婦が幸せそうに見えて、心細くなることもあるでしょう。

ですが、安心してください。夫婦のことで悩んでいるのは、あなただけではありません。世間には、夫婦関係でモヤモヤした気持ちを抱えている人が大勢いるのです。その証拠に『なぜか、いつも夫は他人ゴト。』には、誰が読んでも必ずと言っていいほど「あるある、夫のそういうところ!」「そうそう、そこがダメなんだよね~、ウチの夫も!」と何度も深くうなずける部分が数多くあります。

共感しながら読んでいるうちに、「どこの夫婦もこんな問題で悩んでいるものなのね」「そっか、ウチだけじゃないんだな」「そうか、夫にイラッとしたときは、この手があったのか!」などと、自然に気持ちがラクになっていくのを実感できるはず。大切なのは、いろいろな夫婦がどのような問題で悩んでいるのかを知り、そこから何かしらの「気づき」を得ることなのかもしれません。

自分自身の悩みを解消するためのヒントにもなり、幸せを実感できる夫婦関係が築ける“はじめの一歩”にもなる『なぜか、いつも夫は他人ゴト。』は、夫婦問題のプロも自信を持っておすすめする一冊です。
(文 岡野あつこ)

 

(画像提供:iStock.com/gmast3r/YakobchukOlena/pixdeluxe/Deagreez)

この記事は、”なぜか、いつも夫は他人ゴト。”ザビエル(著)の新刊コラムです。


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